求人コラム
風俗求人でよく見る「雑費」ってなに?

風俗業界の雑費とは
風俗業界における「雑費」とは、仕事をするうえで使用する備品や消耗品、待機所の利用料などにかかる費用のことで、必要経費として女の子の給料から差し引かれるのが一般的です。業界では「引かれ物」とも呼ばれ、「厚生費」や「在籍料」など、店舗によって名称はさまざまですが、その本質はほぼ同じです。最近では雑費なしを売りにするお店も増えてきていますが、基本的には何らかの形で雑費が発生するという前提で考えておいたほうがよいでしょう。
そもそも、風俗で働く女性たちは、法律上お店の従業員という扱いではなく、あくまで業務委託を受けた個人事業主という立場になります。つまり、自らの責任で営業活動をしているフリーランスのような存在です。
そのため、店舗が用意する待機スペースや備品、衣装、送迎車などは「会社の設備を借りている」という扱いとなり、その分の費用を一部負担することになります。さらに、店舗という仕事場所そのものの使用料が雑費に含まれている場合もあります。
こうした雑費は、店舗の運営や環境維持のために必要なコストを分担するという性質を持っており、決してお店側が一方的に搾取しているわけではありません。
ただし、雑費の金額や項目は大きく異なるため、実際に働く前に「どんな名目で」「いくら引かれるのか」を明確に確認しておくことが、トラブルを避けるためにも非常に重要です。

ホテヘルの雑費について
ホテヘルは、ラブホテルを利用して接客を行う風俗業態であり、店舗に出勤して待機し、そこからお客様が待つホテルへ向かったり、店外でお客様と待ち合わせして、一緒にホテルへ行ったりする営業スタイルが一般的です。
そのため、待機場所の利用や備品の使用が中心となっており、雑費の存在が比較的明確なのが特徴です。具体的な雑費の内訳としては、まず待機所の部屋代があります。これは光熱費を含むことが多く、個室や共同スペースの環境によって金額が異なります。
次に、コスチュームの使用料や、うがい薬・ローション・避妊具・ウェットティッシュなどの消耗品費が含まれることも一般的です。さらに、一部店舗ではバイブなどのアダルトグッズの使用料も雑費に加算されている場合があります。
一方で、ホテヘルではホテル内の備品や設備を活用できるという利点があり、その分、店舗側で用意する備品が少なくて済むため、雑費が比較的安価に抑えられているケースもあります。とはいえ、一律で固定金額を差し引く店舗も多いため、実際の内訳と金額が見えにくいという問題点も存在します。
ホテヘルで働く際は、雑費が日額なのか、接客本数に応じたものなのか、またどのような項目に対して差し引かれるのかを事前に確認しておくことが重要です。バック率が高く見えても、雑費で大きく差し引かれるケースもあるため、実際の手取り額を把握しておくことが、納得して働くためのポイントとなります。
デリヘルの雑費について
デリヘルにおける雑費は、ホテヘルの雑費とほぼ同じですが、それにプラスして、移動にかかるコストが加わります。店舗を持たない無店舗型営業であるため、ホテルや自宅などへ女性を派遣する必要があります。
その際に発生するガソリン代やドライバーの人件費などが主な雑費の内訳になります。具体的には、1本あたり数百円〜千円前後の「送迎費」として給与から差し引かれるケースが多く、日によって複数本の仕事が入る場合はその分だけ雑費の額も増える可能性があります。
また、ドライバーが店舗に常駐していて送迎を担当する形式が主流のため、人件費の一部を女の子側が負担しているという形になっています。とくに郊外の店舗や派遣エリアが広範囲に及ぶデリヘルでは、雑費が思ったよりも高くなることもあるため、事前に「1日にいくら引かれるのか」「1本あたりか日額か」といった点を確認しておくと安心です。
一方で、近年では高バックをアピールする店舗も増えており、送迎費が無料だったり、一定距離までなら負担なしという条件を設けている場合もあります。内容とバランスを見極めることが大切であり、雑費がある=悪質というわけではありません。
デリヘルは比較的自由度の高い働き方ができる反面、こうした「見えにくいコスト」が発生しやすいため、収支の計算をしっかり行い、自分に合ったお店選びをすることが、長く安定して稼ぐための鍵となります。
店舗型ヘルスの雑費について
店舗型ヘルスとは、プレイルームを店舗内に用意し、そこでお客様を迎え入れてサービスを提供する風俗業態です。完全に店舗の中で接客が完結するため、店舗設備の維持や運営にかかるコストも多く、雑費として差し引かれる項目が比較的細かく設定されているのが特徴です。
主な雑費には、まず部屋代が挙げられます。これは接客に使う個室の使用料にあたり、設備の豪華さや清掃の頻度などによって金額が変動することもあります。また、清掃代として、プレイ後の部屋の清掃にかかる費用が別途請求される場合もあります。定期的なリネン交換や消毒などの対応も清掃代に含まれています。
さらに、光熱費・水道代といった基本的なインフラ費用も雑費に含まれることが一般的です。照明・エアコン・シャワーなど、室内での快適なサービス提供に必要なライフラインを支える費用であり、利用頻度が高いほどコストも上昇しがちです。加えて、お茶代、すなわちお客様に提供するドリンク代を雑費として扱う店舗もあります。
このように、店舗型ヘルスでは店舗全体の運営にかかる多様なコストを、女の子が雑費として一部負担するスタイルが定着しています。ただし、その分だけ店内での待機環境やサービス設備は整っていることが多く、接客のしやすさや働きやすさにつながる側面もあります。
重要なのは、雑費の内容と金額が事前に明確に提示されているかどうかです。「雑費込みでこれだけ引かれる」とだけ説明されている場合は、内訳をしっかり尋ねて確認することが、納得のいくお店選びにつながります。最終的な手取り額を意識することが、安定した収入への第一歩と言えるでしょう。

まとめ
業種ごとに雑費の内容が異なり、デリヘルであれば送迎のためのガソリン代やドライバー人件費、店舗型ヘルスでは部屋代や清掃費、光熱費など、業態に応じて様々なコストが発生します。
特に店舗型のお店は雑費の項目が多くなりがちですが、そのぶん衛生管理や清掃、設備の維持、安全対策などがしっかり行われており、安心して働ける環境が整っているという側面があります。
また、こうした雑費については確定申告の際に必要経費として申請することで、所得税や住民税の一部が還付される可能性もあります。風俗で働く女性は基本的に個人事業主という扱いになるため、日々の雑費や交通費、消耗品代などをしっかり記録しておけば、年度末に思わぬ金額が戻ってくることもあります。
雑費の有無や金額ばかりに目を向けるのではなく、それによってどれだけ快適で安全な労働環境が保証されているか、将来的な税務面での取り戻しが可能かという視点を持つことが、長く安定して働くうえでの大切なポイントになるでしょう。
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