10時間で2万だった私が、梅ゴで10万稼げるようになるまで
10時間で2万だった私が、梅ゴで10万稼げるようになるまで
第1章【何でも本気だった私】
子供の頃の私は、わりと普通の子だったと思います。ただ、習い事だけは多かったです。ピアノに体操、卓球、英語、塾……全部合わせたら7個くらいあったかな。
学校が終わると友達と遊ぶというより、「今日はこれ、明日はあれ」という感じで、ほぼ毎日どこかに通っていました。
小学校までは東京に住んでいました。中学から家庭の事情で関西へ移ることになって、そこで環境が一気に変わりました。
周りにはヤンチャな子やギャルっぽい子も多くて、最初は「すごいところに来てしまったな」と思ったのを覚えています。でも、見た目が派手でも、みんな人情があったんです。困っていたら助けてくれるし、仲間になったらちゃんと仲間として扱ってくれる。私が今でも関西の人を好きなのは、この頃の経験が大きいと思います。
中学と高校は、ほとんど部活一色でした。強豪校だったので休みも少なく、とにかく練習ばかり。高校は女子校で、ショートカットでキャプテンもしていたので、後輩の女の子から「キャー!」って言われる側でした。
他校の男子を見てキャーキャー言うことはあっても、自分自身の恋愛はほとんど無縁。周りが恋をしていく中で、私はずっと部活をしていました。
高校を卒業してからは関東へ進学しました。もともと東京に住んでいたので、まったく知らない土地というわけではなかったんですけど、一度関西で生活してから戻ると、やっぱり関西が恋しくなるんですよね。
関東にいながらも、頻繁に関西へ帰っていました。離れて初めて、「私、関西が好きなんや」って気づいたんです。
その頃、以前から知っていた関西の人と連絡を取るようになって、お付き合いすることになりました。私は恋愛経験が多いほうではなく、ずっと一途なタイプでした。その人とは長く付き合って、最終的には結婚することになります。
学校を卒業した後は、大阪の小さな会社に就職しました。デザインもECも接客も営業も、本当に何でもやりました。
社長がすごく仕事のできる女性で、私はその人をすごく尊敬していました。勉強がめちゃくちゃできるタイプではなかったんですけど、「やってみたいです」「行ってきます」という勢いだけはありました。
営業経験もないのに名刺を持って外回りに行ったり、分からなくてもまずやってみる。その働き方が、すごく楽しかったです。
でも、その分どんどん仕事を抱えるようになりました。社長から任される仕事、お客様のために必要な仕事、先輩から振られる仕事。全部やろうとしていました。
寝る時間を削ってでもやる。しんどくても頑張る。当時は、それが正しいと思っていました。最終的には体調を崩して退職しました。
その後はアパレルへ。最初は正直、「ちょっと楽そうやな」くらいの気持ちでした。でも、そこでも結局一生懸命やってしまって、気づけば新店舗の店長になっていました。
自分では上を目指していたつもりはなかったんです。ただ、目の前の仕事の中で一番になりたい。それだけでした。仕事としては、かなり順調だったと思います。
ちょうどその頃、前述の彼氏と結婚しました。「これから自分の人生が始まる」くらいに思っていたと思います。
第2章【崩壊、風俗へ】
でも、幸せはそう長くは続かず…。そこからいろんなことが一気に重なりました。夫婦関係の問題からの離婚。事業の悪化。金銭的な余裕が無くなっていきます。
精神的にかなり追い込まれていました。「もうどうなってもいい」と思うところまで落ちていました。
色々な返済が一気に重なり、とにかくお金を稼がないといけない。一人で生きていかないといけない。そこで初めて、風俗で働くことを考えました。
ただ、大阪や兵庫には知り合いの男性がかなり多かったんです。昔の仕事関係の人もいるし、男友達もいる。誰かに見られるかもしれない。だから最初は大阪で働くのが怖くて、毎日京都まで通っていました。
朝6時頃に家を出て、8時頃から18時頃まで。精神的にはボロボロだったけど、とにかく通っていました。
私は風俗未経験だったので、何が普通なのかも分かりませんでした。何がおかしいのか、どこまでが普通なのか。判断する基準自体がなかったんです。
しかも当時は精神的にも弱っていたので、「お店が言うなら、こういう世界なんや」と思っていました。今振り返ると、かなり怖い環境でしたね。
スタッフさんが高圧的だったり、女性との距離感に違和感があったり。逆に、お客様から「ここ辞めた方がいいで」と言われることもありました。最終的には逃げるように辞めました。
第3章【メンエス、10時間でたった2万円】
その後、人妻系のメンズエステへ移りました。SNSで働いている女の子たちを見て、風俗より少し入りやすそうに感じたのもきっかけでした。
実際に働いてみると、それまでのお店とは雰囲気が違いました。特に大きかったのが、他の女性と接する機会が増えたことです。
待機室で一緒になるのは、自分より年上のお姉さん。綺麗な人も多かった。そこで仕事への意識がすごく高い方と出会うんです。
マッサージの技術を研究する。写真を研究する。ランキングを意識する。どうしたらお客様に選んでもらえるのかを考える。
私はそれまで、「出勤する」「接客する」「お金を持って帰る」くらいの感覚だったので、「こんなに仕事として考えてるんや」と驚きました。
その方、色気が凄いあるんですよね。ただ見た目が綺麗というだけじゃなくて、接客そのものに色気があるんです。
私はその人に、「なんでそんなにエロいんですか?」って聞きました。そしたら、「秘密倶楽部出身」と言われたんです。
その時の私は、「秘密倶楽部って何?」という状態でした。でも、その人が教えてくれたことは、今でも覚えています。
私は当時、ホテルへ行って、お客様がドアを開けて「こんにちは」と言った瞬間から接客が始まると思っていました。でも、その人は、「覗き穴を隠すところから、もう接客は始まってる」って言ったんです。
さらに、「ディズニーランドのキャストみたいに、一つの世界を作らなあかん」とも言っていました。
それを聞いた時、「私がやりたかったのって、これかも」と思いました。
私は普段の自分と、仕事としての自分を分けたかった。でも、どう作ったらいいのか分からなかったんです。その女性に出会って、「仕事としてのキャラクターを作っていいんだ」と初めて分かった気がしました。
メンズエステをして唯一良かったと思えるのが、この人との出会いだったなと。
収入面ではかなり厳しかったですから。だいたい8時間から10時間くらい働いていました。それで、日給は2万円台。
3万円に届いたら、「今日、結構いった!」って思うくらいでした。今振り返ると、10時間近く仕事をして2万円台です。やばいですよね(笑)
もちろん、その10時間ずっと施術しているわけではありません。待機があります。むしろ、待っている時間の方が長い日もありました。
出勤する。準備する。待機する。予約が入る。施術する。また待機する。次のお客様を待つ。そうして一日が終わる。
10時間お店にいたからといって、10時間分のお給料が出るわけではありません。予約が入らなければ、ただ待っているだけです。だから、拘束されている時間と、実際に稼げる金額が合っていない。そこはかなり感じていました。
お店でキャンペーンをしている時は、単価も下げられる。安いキャンペーンでお客様が来る。忙しくなる。でも一人あたりの単価は低い。
さらに、お客様との金銭のやり取りまで自分。料金を受け取って、お釣りを返して。施術以外のことも全部自分でやる。そこも不満がありましたね。
第4章【梅ゴで収入が倍以上に】
あの方から「秘密倶楽部」という言葉を聞いてから、時折気になっていたんです。私は初めて調べました。その流れで梅ゴも知ることに。
最初に思ったのは、「店舗型なんや」ということでした。ホテルまで移動しなくていい。外を歩かなくていい。お店の中ですべて完結する。
それまで私は、ホテルへ移動する。身バレを気にする。ずっとそんな働き方だったので、「移動がないって最高!!」と思いました。
そこからは早かったですね。すぐに応募して、採用を頂きました。不安でいっぱいでしたが、何か変われるかも、とワクワクもありました。
ただ、最初から高い意識は持てなかったです。色々な出来事の影響で、心はまだ回復していなくて。しんどい時期が続いていました。
成績もあまり意識してなかったですね。リピート。ランキング。写真。投稿。そういうこともほとんど考えていませんでした。
でも、実際に働いていると、今までのお店との収入の違いが明らかなんです。メンエス時代は、8時間。10時間。それくらい仕事に使って2万円台。3万円いけば、「今日いった!」という感覚。
梅ゴへ入った最初の頃は、18時から23時くらいの出勤。5時間くらいです。それでも5万円くらい稼げます。不安定な状態で、不慣れなことがあってもこれです。最初は、「こんなに違うんや」と思いましたね。
もちろん毎日絶対に5万円になるわけではありません。お客様が少ない日もある。でも、時間に対して持って帰れる金額が全然違う。
私の場合、それまでの基準がずっと、「10時間で2万円台」だったんです。その状態から、「5時間くらいで5万円」という日が出てくる。単純な金額だけではなく、時間の使い方がまったく違いました。
それから少しずつ意識が変わって、接客に少し変化を付けました。そうすると、1日6万円。という数字が見えるようになりました。
その時、「え?」って思ったんです。だって少し前まで、3万円で、「今日めっちゃいった!」って思っていたんですよ。それが6万円。倍です。そこで、「私、今まで何してたんだろう」という感覚に。
もちろん、「梅ゴに来たら誰でも自動的に6万円稼げる」ということはないです。私自身、最初から上手くいったわけではないですから。
「稼げないと思っていたけど、自分が挑戦していなかった部分もあったな」と思いました。写真を考える。お客様にもっと興味を持つ。少しずつ変えていったら、数字も変わった。
そして今では、1日10万円近くになる日も。10時間働いて2万円台だった時の自分からしたら、本当に考えられない数字です。
3万円で喜んでいた。それが今は、一日で10万円。同じ自分です。急に別人になったわけではありません。だからこそ、環境ってすごく大事なんだなと思いました。
第5章【10万円より大事なこと】
でも、今振り返ると、一番変わったのは収入そのものではないと思っています。
最初の私は、「今日は自分がいくら持って帰れるか」ばかり見ていました。今日は3万円。今日は5万円。今日は6万円。そういう見方です。当時は、それで当然だったと思います。まず自分の生活を立て直さないといけなかったからです。
でも、梅ゴで働いているうちに少しずつ元気になりました。スタッフさんや他のお姉様達からのサポート。精神的にも少しずつ余裕が出てきた。そうすると、今まで見えなかったものが見えるようになりました。
そこで初めて、「この環境って当たり前じゃないんや」と思ったんです。いろんなお店を経験したからこそ分かりました。
安心して働けること。親身になってくれるスタッフさんがいること。お客様が来てくれること。全部、当たり前ではありません。
そして、もう一つ大きく変わったのがお客様への考え方です。梅ゴのお客様は、決して安くない金額を払って来てくれる。それまで私は、その金額をそこまで深く考えていませんでした。
でもある時、「この金額を払って、自分を選んで会いに来てくた」と思いました。その時、「私、自分がいくらもらうかばっかり考えてたな」と気づいたんです。
じゃあ、その金額に対して自分は何を返せるのか。そこから、「この1時間をどう使うか」を考えるようになりました。
お客様の表情をかなり見るようになりました。どこで反応が変わるのか。どこで楽しそうなのか。どこで気持ちよさそうなのか。
ずっと同じテンションの1時間ではなくて、上がって、少し落ち着いて、また上がる。私の中では、「ジェットコースターを作る」という感覚です。
昔は、「梅ゴに来るお客様って、こういうことを求めてるんやろうな」と勝手に思っていました。でも今は、「この人は何が好きなんやろう」を見るようになりました。
同じお客様なんて一人もいない。だから、その人のための時間を作りたい。そう思っています。
写真や文章に対する意識も変わりました。昔は写真を載せたら、「載せた」で終わり。今は、「この写真なら、どういう人が興味を持ってくれるんやろう」と考えます。
文章も、「この時間ならこういう楽しみ方ができますよ」と書いてみる。反応を見る。また変えてみる。そういうことも仕事なんだと思えるようになりました。
メンズエステ時代に、あの方が色々研究していた意味も、今になってよく分かります。
あの頃は、10時間働いて2万円台。それが普通でした。3万円いけば嬉しい。梅ゴへ来て、夜だけでも5万円。昼から出て6万円。最近では10万円近くになる日もある。収入は大きく変わりました。
でも一番変わったのは、「自分はいくらもらえるか」から、「その金額に対して何を返せるか」を考えるようになったこと。そこだと思います。
メンズエステで悩んだ時期があったから、今の環境が当たり前じゃないと分かる。怖いお店を経験したから、安心して働けることのありがたさが分かる。何も考えずに働いていた時期があったから、今は考えることが楽しい。
生きるために始めた仕事でした。最初は、本当にお金のためでした。でも今は、「もっと良くなりたい」と思う
もっとお客様を見られるようになりたい。もっと自分なりの接客を作りたい。もっと「会って良かった」と思ってもらえる女性になりたい。
10時間働いて2万円台だった頃の自分からすると、今の自分はかなり変わったと思います。でも、それは収入だけじゃない。
仕事への向き合い方も、お客様への向き合い方も、自分自身の考え方も変わりました。それが、梅ゴに来て一番大きく変わったところだと思っています。
